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[名言文:人生]
死の淵を登る
内容の最終更新日:2016-04-14
[文章内容]
我々の人生は、我々の生きようとする意志と世界との対決であり、この対決において我々は、生きようとする意志を低下させないように、たえず抵抗しなければならない。我々は常に悲観論の深淵に沿って、ごろごろした石を踏んで歩いて行く。我々が自分の生活あるいは人類の歴史において体験するものが、我々の生きようとする意志を圧迫し、我々から生気と思慮を奪ってしまうならば、我々は支えを失い、崩れる石に足をとられて深みに落ちるかもしれない。しかし、我々を下で待ちうけているものが死であることを知るがゆえに、我々は再び小道をよじ登るのである。
[作者]
シュバイツァー
[参照図書]
愛して生きる言葉(芸術生活社)