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[名言文:青春]
淡い恋
内容の最終更新日:2016-04-14
[文章内容]
淡いながらこれでもプラトニック・ラブというものだろうと考えた。そしてこういうのもいいものだと思った。忘れていれば一年でも二年でも忘れている。憶い出せば恋人だ。それで、誰一人迷惑する者もない。誰一人迷惑する者もないというような恋は恋としてはなはだ心細いものかも知れないが、こういう恋が価値がないという理由はない。
[作者]
志賀直哉
[参照図書]
愛して生きる言葉(芸術生活社)