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[ことわざ]

投櫛を取らぬ
内容の最終更新日:2016-05-18

[読み/英語]
なげぐしをとらぬ
[文章内容]
俗信の一つで、くしは投げて渡してはならないということ。
[内容説明]
伊奘冊尊(いざなみのみこと)を夜見の国まで追いかけて逃げもどる時、伊奘諾尊(いざなぎのみこと)が、欠いた櫛を投げると、それがたけのこに変わった。追ってきた黄泉醜女(よもつしめこ)が、そのたけのこを食べているすきに逃げることができた。これは日本の古代説話だが現在でも櫛を拾うと苦死を拾うとか、投ぐしを取るのは不吉など、くしが凶に通じるものがあるのは、くしが祭器で霊力を持つとされたことによる。
[参照先リンク]
http://kotowaza.jitenon.jp/
[参照図書]
『故事ことわざ辞典』 旺文社