[読み/英語]
そうちゅうちりをしょうず
[文章内容]
貧乏で飯を炊くことが出来ないので、甑の中に塵がたまった、という故事による。
[内容説明]
後漢の范史雲(はんしうん)という人が、莱蕪(らいぶ)という所の長官になった。しかし任につかず、やがて車の上に妻子をのせて諸国を巡り歩いた。ある時は安宿に泊まり、ある時は木陰で夜を過した。しかも本人は、こうしたことを気にかけず、平気でいた。そこで人々は、甑中塵を生ず、范史雲。釜中魚を生ず、范莱蕪。と歌ったという故事による。
甑=こしき。釜の上にのせて蒸気で穀物をむすための土製のおけ。
[出典]
『後漢書』
[参照先リンク]
http://kotowaza.jitenon.jp/[参照図書]
『故事ことわざ辞典』 旺文社