[読み/英語]
あたらずといえどもとおからず
[文章内容]
ぴったり当たっていないが、ほぼ的中と言えるということ。
[内容説明]
射た矢が的に命中はしていなくとも、それほど外れてもいないということから。
『礼記(大学)』に「心誠に之を求むれば、中らずと雖も遠からず(君主が真心をもって実践するならば、完全にそれを成就できないまでも、ほぼ近い形には達成できる)」とあるのに基づく。
このように、本来は真心の大切さを述べた句であったが、現在ではほとんど「的中ではないが的はずれではない、という意味で使われている。
「中らず」は「当たらず」とも書く。「雖も」は「〜であっても」という意味。
[出典]
『礼記』
[参照先リンク]
http://kotowaza.jitenon.jp/[参照図書]
『故事ことわざ辞典』 旺文社