[文章内容]
愛するもののために死んだゆえに彼らは幸福であったのではなく、反対に、彼らは幸福であったゆえに愛するもののために死ぬる力を有したのである。日常の小さた仕事から喜んで自分を犠牲にするというに至るまであらゆる事柄において、幸福は力である。徳が力であるということは、幸福の何よりもよく示すところである。
[作者]
三木　清
[参照図書]
愛して生きる言葉（芸術生活社）