[PART3] 色を調整する

【STEP01】オブジェクトの色を指定する

オブジェクトに色を設定する方法はいろいろありますが、色を設定する前に｢塗り｣と｢線｣のどちらの色を設定するかを選択する必要があります。設定対象の選択は、ツールパネルか｢カラー｣パネルで行います。
オブジェクトの色をコントロールパネルで指定します。カラーボックスの横の □をクリックすると｢スウォッチ｣パネルが表示されるので、色を選択してください。
また、Shift+クリックすると｢カラー｣パネルが表示され、色を設定できます。

｢カラー｣パネルで｢塗り｣と｢線｣の色を設定します。
｢カラー｣パネルのスペクトルバーをクリックしても色を選択できます。また、スペクトルバーを Shiftキーを押しながらクリックすると、カラーモデルが順番に変わります。
｢カラー｣パネルメニューから 5種類のカラーモデルを選択できます。カラーモデルは、アートワークの作成目的によって変更します。

グレースケールは、256階調（ 8ビット）のグレーシェードを使ってアートワークを表現します。
RGBモデルは、 R（赤） G（緑） B（青）3色の混合割合で色を表現します。パソコンのモニタ表示が RGBで構成されているため、RGBカラーは、インターネットの Webページや映像の素材などの画面上に表示することを目的としたアートワークを作成するのに使います。
HSBモデルは、H(色相 ) S(彩度 ) B(明度 )で色を表現します。
CMYKモデルは、 C（シアン） M（マゼンタ） Y（イエロー） K（ブラック）の 4色で色を表現します。印刷時のインクも CMYKの 4色のため、印刷を目的としたアートワークを作成するのに使います。
Webセーフ RGBは、 Web（ホームページ）の素材を作成する際に利用するカラーモードです。
Webのファイルはモニタで表示するため、RGBカラーモードで作成するのが一般的ですが、実際には Macや Windowsなどの OSによって、表示色に微妙な差異があります。 Webセーフ RGBとは、どの OSのブラウザでも同様に表示される216色のことです。

｢カラー｣パネルメニューの｢反転｣は現在パネルで設定している色を反転します。「補色」は、パネルの色の補色 (混ぜ合わせると白になる対の 2色 )に変更します。
｢反転｣は、RGBモデルで 255から設定値を引いた値になります。他のカラーモデルでも RGB値で計算するため、シアン 60％、マゼンタ 30％のオブジェクトの色を反転しても、シアン 40％、マゼンタ 70％、イエロー 100％にはなりません。
｢補色｣は、HSBモデルの H（色相）から 180を足した（または引いた）値の色になります。他のカラーモデルでも、HSB値で計算して結果を各モデルの近似色にして表示します。

｢カラー｣パネルまたはツールパネルの｢塗り｣｢線｣のカラーボックスをダブルクリックすると｢カラーピッカー｣ダイアログボックスが表示され、色を指定できます。
｢カラーピッカー｣ダイアログボックスでは、カラーフィールドとカラースライダを使って色を指定します。ーから｢ (レイヤー名 )のオプション｣を設定するか、｢レイヤー｣パネルのアイテム名をダブルクリックします。
カラースライダは、ダイアログボックス右側の色の構成要素 (HSBまたは RGB)で選択されているカラーレベルの範囲が表示されます。カラーフィールドには、水平軸と垂直軸に残りの要素の範囲が表示されます。
たとえば、RGBの Rのボタンを選択すると、Rの色の範囲がカラースライダに表示され、残りの Gと Bの色の範囲がカラーフィールドの水平軸と垂直軸に割り当てられて表示されます。
｢カラーピッカー｣では、カラースライダとカラーフィールドを組み合わせて色を設定してください。