【STEP01】選択範囲を作成する
画像の一部に変更を適用する場合は、最初にその部分を構成するピクセルを選択する必要があります。ここでは、選択範囲の作成方法を解説します。
選択範囲
- 選択範囲とは、画像効果を適用するための画像上のピクセルの一定範囲です。選択範囲は通常、閉じた点線で囲まれます。画像のある部分を選択した場合、画像に対する変形、フィルタ、色調処理などさまざまな処理は選択範囲内のピクセルに対して行われます。
- ツールボックスの選択ツールのサブメニューには 4つの選択ツールがあります。
- 矩形選択ツールをクリックしてから画像内をドラッグすると、選択範囲が点線で表示されます。この点線は電飾のように動いて見えます。
この方法では、ドラッグした範囲に対応する四角い選択範囲が作成されます。楕円選択ツールでドラッグすると、円形の選択範囲が作成されます。
正方形や正円の選択範囲をつくりたいときには Shiftキーを押しながらドラッグします。
- 四角や円を中心から描きたいときにはドラッグを始めたらすぐに Altキーを押すと、中心からの描画になります。このとき、Shiftキーを押すと中心からかつ正円、正四角形の選択範囲になります。
- 作成した選択範囲をウィンドウ上からなくして解除するには、選択ツールのいずれかを選択した状態で、ウィンドウ上のどこかをクリックします (Ctrl+D)。
- 選択範囲を解除して、再び選択範囲ツールで別の場所を選択するまでは、「選択範囲」メニューの「再選択」 (Ctrl+Shift+D)を選択すると、一度解除した選択範囲が再び選択されます。

なげなわツールを使った選択
- 画像の中の不特定の形状をおおまかに選択したい場合、なげなわツールでドラッグした範囲が選択範囲になります。
ドラッグの始点でないところでドラッグをやめた場合、そこから始点に選択範囲が結ばれます。

多角形選択ツールを使った選択
- 多角形選択ツールは、なげなわツールで Altキーを押した場合の選択のように、クリックした箇所を直線で結びます。多角形選択ツールで Altキーを押しながらドラッグするとなげなわツールと同じ選択を行えます。

マグネット選択ツール
- マグネット選択ツールは、ドラッグした箇所のピクセル境界のコントラストがはっきりした部分を選択範囲としてトレースします。
なげなわツールではうまくできないけれど、パスを作成するのは面倒というときに、マグネット選択ツールはとても便利な選択ツールです。
- 選択する画像境界がはっきりしている画像の境界の始点でクリックしてから、そのままマウスを押さずにドラッグしていくと、境界を認識しながら自動的に線で結ばれていきます。直線で結ぶには、Altキーを押しながらクリックします。
始点でクリックするか、途中でダブルクリックすると終点が始点と結ばれます。
- エッジがはっきりした画像の場合、広めの「幅」と大きな値の「エッジのコントラスト」でトレースし、エッジがあいまいな画像の場合、「幅」を狭くし、「エッジのコントラスト」を小さく設定するとよい結果が得られます。

自動選択ツールを使う
- 自動選択ツールは、クリックした箇所の色に近い範囲の色範囲を自動的に選択します。選択基準となる色範囲はツールオプションバーで設定します。
- 自動選択ツールオプションバーの「許容値」で選択した色にどの程度近いものを選択するかを数値 (0〜 255)で指定します。数値を大きくするほど広い範囲が選択されます。
- 「隣接」にチェックすると、隣接している範囲の画像だけを対象とし、チェックをはずした場合は、隣接していない画像範囲も対象とします。つまり、離れた場所の同じ色範囲を選択したい場合にはチェックをはずします。
- 「すべてのレイヤーを使用」をオンにすると、複数のレイヤーがある場合、すべてのレイヤーを選択の対象にします。
【ショートカットキーの操作】
- 中心からの円や正方形の描画 … ドラッグ+altキー
- 選択解除と再選択 … ctrl+D、ctrl+shift+D
- 多角形選択 … alt+なげなわツール

画像範囲を作成するときに使う選択ツール
選択したい場所、画像の状況に合わせて自動選択ツール、なげなわツールを使い分けます。