WEBデザイン・開発講義WEB Design&Development Lecture

スクリプト言語の開発環境:PHPのインストール

「スクリプト言語の開発環境」PHPのインストール

『PHP 5.3』のダウンロードからインストール、動作の確認、初期設定ファイルの確認

『PHP 5.3』のダウンロード※画像クリックで拡大表示(リンク)

  1. 『PHP 5.3』ダウンロードは、
    PHPサイトのhttp://windows.php.net/download/ から、安定していて関連モジュールが完備している『PHP5.3』を選択し、「VC9 x86 Thread Safe」のInstaller(msi)版とZip版をダウンロードする。
    (注)「msi版」は、「環境変数」の設定を実行するが「apache2.4 dll」の選択ができないので、「Zip版」からコピーして設置するため両方をダウンロードする必要がある。
    PHPダウンロードサイトの「PHP 5.3 VC9 x86 Thread Safe」を選択

『PHP 5.3』のインストール

  1. ダウンロードしたmsi版の『PHP 5.3.x』を実行
    インストーラ版(msi)を実行するとインストールするバージョン『5.3.x』が表示され、「Next」ボタンをクリック。 msi版のインストールするバージョン『5.3.x』表示
  2. 利用規約に合意
    I accept the terms in the License Agreement』にチェックを入れて「Next」ボタンをクリック。
    利用規約の合意にチェック
  3. 『PHP』の保存先指定
    Cドライブ直下に『PHP』フォルダを作成してインストールする。デフォルトでは、プログラムファイルの保存先になっているので、「Program Files\」を削除したパスに変更。「Next」ボタンをクリック。
    『PHP』の保存先指定
  4. 『PHP』保存先の変更確認
    インストール先が「C:\PHP\」であることを確認して、「Next」ボタンをクリック。 『PHP』保存先の変更確認
  5. WEBサーバー「Apache 2.2.x」の選択
    WEBサーバーは、「Apache2.4」が構成されている状態であるが「Apache 2.4.x Module」の選択がないので、「Apache 2.2.x Module」を選択し、「Next」ボタンをクリック。
    WEBサーバー「Apache 2.2.x」の選択
  6. 「Apache」インストール先のディレクトリ指定
    Cドレイブ直下にある「WEBserver」フォルダを指定:「C:\WEBserver\」のディレクトリを選択すると「Folder Name」欄にセットされる。「OK」ボタンをクリック。
    「Apache」インストール先のディレクトリ指定
  7. 「Apache」インストール先のディレクトリ確認
    「C:\WEBserver\」のディレクトリを確認して、「Next」ボタンをクリック。
    「Apache」インストール先のディレクトリ確認
  8. 「インストールモジュール全て」の選択
    「Location」が「C:\WEBserver\」を確認し、「PHP」クリック状態で、サブ項目「Entire feature will be installed on local hard drive」を選択する。「Next」ボタンをクリック。
    「インストールモジュール全て」の選択
  9. 『PHP』インストール実行開始
    インストールの実行開始がOKであれば、「Install」ボタンをクリックするとインストールが実行される。
    『PHP』インストール実行開始
  10. 『PHP』インストール中のエラー表示
    選択した「Apache2.2.x Module」が実際のモジュールと違うため、「WEBサーバー構成をマニュアル修正が必要」等のエラーメッセージが表示されるがそのままインストールを進める。「OK」ボタンをクリック。
    『PHP』インストール中のエラー表示:そのまま進める
  11. 『PHP』インストール完了
    インストール完了ダイアログが表示されて、「Finish」ボタンで終了。 『PHP』インストール完了

php5apache2_4.dll」の設置場所

  1. Zip版の『PHP 5.3』の解凍とコピー
    「php-5.3.28-Win32-VC9-x86.zip」を解凍すると『php5apache2_4.dll』があり、それをコピーします。
    Zip版の『PHP 5.3』を解凍して、『php5apache2_4.dll』をコピー
  2. php5apache2_4.dll』の設置場所
    「PHP5.3」のインストール先の『C:\PHP\』直下にコピーした「php5apache2_4.dll」をペーストする。
    『php5apache2_4.dll』の設置場所

「Apache」設定「httpd.conf」の変更

  1. Apache初期設定ファイル『httpd.conf』のエラー内容
    「PHP」のインストールがエラー状態で終了したため、Apacheの初期設定ファイル『httpd.conf』に自動的追加された内容の変更が必要です。
    Apacheの初期設定ファイル『httpd.conf』に追加された内容(エラー状態)
  2. Apache初期設定ファイル『httpd.conf』の変更内容は、
    phpの実行モジュールを「php5apache2_4.dll」に変更して、PHPの拡張子「php」がエンコードするようにのphpモジュール「mod_php5.c」の登録とエンコード指定「AddHandler application/x-httpd-php .php」が必要である。PHP初期設定ファイル「php.ini」の設置場所の変更は不要。
    Apacheの初期設定ファイル『httpd.conf』の変更内容

    (注)「httpd.conf」ファイルを更新する場合は、「Apache Service Monitor」で「Apacheのサービス」を停止状態にする必要がある。

  3. 『php』拡張子のindexファイル設定
    URLパスで省略したファイル名アクセスに「index.php」を追加する。「index.html」よりも「index.php」を優先するアクセスにしたい場合は、「index.html」の先にスペース区切りで「index.php」を記述する。
    『php』拡張子のindexファイル設定

PHP設定を含むApacheの初期設定ファイル『httpd.conf』のダウンロード
(注)ダウンロードしたZIPファイルの解凍が必要。

PHP設定ファイル「php.ini」の設定

Cドライブ「PHP」フォルダ直下の「php.ini」の設定指定では、「 ; 」の文字以降がコメント扱いとなり、インストール後の「php.ini」を編集して、必要な機能を有効又は不要な機能を無効にしたり、内容を変更・追加でPHPの実行環境の設定を行う。

[php]など大括弧のセクションマーカと括弧内のテキストは無視され、『=』以降の論理値は、「true, on, yes」が値「1」で「false, off, no, none」が値「0」と同じ意味の設定となります。

文字列は、一重引用符又は二重引用符で括ることも可能で、パスなどのバックスラッシュ「\」は他の文字と同様に処理されます。(例:include_path = ".;C:\php\lib")

「php.ini」の設定ファイルは、「Zip」版のインストールプログラムから「php.ini-development」をコピーして、リネームして設定ファイルの追加・変更をします。

  1. 「PHP」記述の開始と終了のショートタグ設定
    通常の開始・終了タグの記述は「<?php ... ?>」であるが、「short_open_tag = On」で『<? ... ?>』の記述方法が有効になる。
  2. 「PHP」実行コードの設定
    通常の実行コードは、"iso-8859-1"(JISコード)のため、

    default_charset = "UTF-8"

    に変更する。
  3. 「PHP」パスとディレクションの設定

    include_path = ".;C:\PHP\pear;c:\PHP\includes"
    doc_root = "C:\WEBserver\htdocs"
    extension_dir = "C:\PHP\ext"
    cgi.rfc2616_headers = 1」(注)rfc2616利用を有効化 などの設定を行う。

  4. 拡張ダイナミックライブラリ「Dynamic Extensions」の設定

    extension=php_bz2.dll
    extension=php_curl.dll
    extension=php_fileinfo.dll
    extension=php_gd2.dll
    extension=php_gettext.dll
    extension=php_gmp.dll
    extension=php_intl.dll
    extension=php_imap.dll
    extension=php_mbstring.dll
    extension=php_exif.dll
    extension=php_mysql.dll
    extension=php_mysqli.dll
    extension=php_openssl.dll
    extension=php_pdo_mysql.dll
    extension=php_pdo_odbc.dll
    extension=php_pdo_sqlite.dll
    extension=php_shmop.dll
    extension=php_soap.dll
    extension=php_sockets.dll
    extension=php_sqlite.dll
    extension=php_sqlite3.dll
    extension=php_xmlrpc.dll
    extension=php_xsl.dll

    を有効にする。
  5. 利用モジュール「Module Settings」の[Date] 設定
    [Date] 設定は、PHP5.3以降で設定が必要になり、タイムゾーンは、

    date.timezone = "Asia/Tokyo"

    にする。
  6. 利用モジュール「Module Settings」の[mail function] 設定の[送信メールアドレス] は、

    sendmail_from = information@cxm.com

    にする。
  7. 利用モジュール「Module Settings」の[MySQL] 設定
    [MySQL] 設定は、

    mysql.default_port =3306
    mysql.default_user =root
    mysql.default_password =admin

    にする。
  8. 利用モジュール「Module Settings」の[MySQLi] 設定
    [MySQLi] 設定は、[MySQL]の拡張版のため、[MySQL] 設定同様にする。

    mysqli.default_user =root
    mysqli.default_password =admin
    mysqli.reconnect = On

    にする。
  9. 利用モジュール「Module Settings」の[Session] 設定
    [Session] 設定は、Session情報ファイルを格納するフォルダを特定化したいため、
    session.save_path = "c:\PHP\php_session_temp"」に変更する。
    (注)「C:\PHP\」直下に「php_session_temp」フォルダを新規作成する。
  10. 利用モジュール「Module Settings」の[mbstring] 設定
    [mbstring] 設定は、日本語を取り扱うためには有効にする必要があり、日本語コードは「UTF-8」にする

    mbstring.language = Japanese
    mbstring.internal_encoding = UTF-8

    などの変更を行う。
  11. 「php.ini」の作成と編集設定の操作(video表示
    「php.ini」の設定内容の操作:その1(10.5分)
    「php.ini」の設定内容の操作:その2(14分)

「PHP」の初期競設定ファイル(基本設定内容)
『php.ini』のダウンロード
(注)ダウンロードしたZIPファイルの解凍が必要。「php.ini」ファイルには、有効(eff)、追加(add)、変更(upd)の操作コメントで変更箇所を明記。

「Apache Service Monitor」の起動とPHP利用可能モジュールの確認

  1. 「Apacheのサービス」の停止状態
    「PHP」のインストールがエラー状態では、「Apache Service Monitor」では「Apacheのサービス」が停止状態(赤ランプ)にあるので、「Start」ボタンで開始する。 「Apacheのサービス」の停止状態
  2. 「Apacheのサービス」の開始状態
    「Apacheのサービス」が開始状態(緑ランプ)であることを確認。下欄に「サービス開始を始めて、サービス中」が表示される。「OK」ボタンで「Apache Service Monitor」を閉じる。
    「Apacheのサービス」の開始状態
  3. PHPのインストールした機能の利用可能状況を確認するため、以下のプログラムをテキストエディタで作成して、「phpinfo.php」としてHTTPのドキュメントルートに設置する。
    <?php
         phpinfo();
    ?>
    
  4. phpinfo.php」の起動とインストール状態の確認
    ブラウザのURLから「http://localhost/phpinfo.php」を入力して起動するとインストールしたPHPのバージョン『5.3.xx』及びインストールモジュールなどが一覧で表示される。
    「PHP」の初期設定ファイル『php.ini』の設置場所の確認もできる。
    「phpinfo.php」の起動とインストールモジュールなどの確認

「PHP」インストール確認プログラム『phpinfo.php』のダウンロード
(注)ダウンロードしたZIPファイルの解凍が必要。

WEB開発環境の補足説明

WEB開発環境のリンク

参考資料の表示

推奨参考図書

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